「オオカンユリ(ユリ科)」
1613・エングレーヴィング 『アイヒシュテット庭園植物誌』より キュー王立植物園蔵 |
「チューリップ バケット・リゴー・オプチムス(ユリ科)」 1740・水彩、アラビアゴムグレース、インク ゲオルック・ディオニシウス・エーレット 1708-1770 キュー王立植物園蔵 |
「セレニケレウス・グランディフロルス(サボテン科)」 R.J.ソーントン編『フローラの神殿』より 1800・銅版画 ラムゼイ・リチャード・ライナグル 1775-1862 エイブラハム・ペザー 1756-1812 個人蔵 |
そして19世紀、世界で最初に工業化をなしとげ、大英帝国として栄華の絶頂をむかえつつあったイギリスは、同時にまたダーウィンに代表される近代的知性の時代にあって、科学の先端的な活動として、世界各地の珍しい品々を-「プラントハンター」と呼ばれる採集者たちが植物標本を-本国に持ち帰ったのでした。
イングリッシュガーデンを彩る花々、それは数世紀にわたる憧れと知的好奇心の産物なのです。
そしてつけくわえれば、写真技術のなかった時代に、記録の必要性から数多くの植物画が制作されたであろうことは想像に難くありません。
「カーネーション(ナデシコ科)」 18世紀頃・銅版画に手彩色 『アイヒシュテット庭園植物誌』より キュー王立植物園蔵 |
「トウツバキ(ツバキ科)」 1857・水彩 ウォルター・フッド・フィッチ 1817-1892 キュー王立植物園蔵 |
「チューリップ(ユリ科)」 17世紀後半・水彩 シモン・ピータース・ヴェルレスト 1644-1710 キュー王立植物園蔵 |
ウェッジウッド社 陶器皿「スイレン」 1808-1811 個人蔵 |
ウィリアム・モリス 1834-1896 「サマードレス<イチゴ泥棒>柄のテキスタイルによる」 1883(テキスタイルデザイン) 1920年代(ドレス制作) 木版刷り、綿 個人蔵 |