1993年2月26日(金 )~ 3月28日( 日)
休館日 火曜日
アンデス黄金発掘展
西暦1533年、アンデス山脈に君臨するインカ帝国を征服したスペイン人は、わずか30分の戦闘で6トンもの黄金製品を手に入れました。やがて首都クスコをはじめとするインカ帝国の各地で黄金を取り尽くすと、今度はインカ帝国以前に栄えた諸文化の遺跡を掘り出し始めました。そのため、今日アンデス文明の黄金製品の大半は、その出土状態が知られることは極めてまれです。しかし、東京大学アンデス文明調査団は、ペルー北部山地のクントゥル・ワシ遺跡の発掘を進め、紀元前1千年紀の神殿の下に作られた墓からついに、黄金の冠、その他の装身具やさまざまな副葬品を発見しました。その黄金製品はアンデスのみならずアメリカ大陸最古のもので、出土状態が記録されたこととあわせて、アンデス先史学上極めて貴重な成果です。本展は、ペルー政府とクントゥル・ワシ遺跡地元住民の格別の好意 により、神殿跡からみつかった6墓の副葬品約90点を一堂に展観するもの です。
【講演会】「クントゥル・ワシの発掘」大貫良夫氏(東京大学教養学部教授) 2月28日(日)13:30より 会場=美術館ギャラリー
富士を観るⅠ 山と水の風景
河口湖美術館は、開館以来当館の企画展として、「日本の名画-富士-」、「版画にみる富士」など富士に関する展覧会を開催してまいりました。今回からは「富士を観る」と題するミニ企画をシリーズで開催する計画を立てました。その第一弾として、富士山を取り囲む山梨・静岡・神奈川の三県の湖や海に画材を求めた風景画を中心に「山と水の風景展」を開催いたします。
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