【前期】1993年11月3日(水)-11月15日(月)
【後期】1993年11月17日(水)-12月5日(日)
【休館日】火曜日・11月24日(水)/但し11月23日(火)開館
水彩画は、身近な画材として親しまれています。その独特な透明感と色彩は明治以降現在まで多くの画家たちをひきつけ、明治中期には浅井忠らにより優れた水彩画が描かれています。明治後半になると三宅克己、大下藤次郎といった水彩画専門画家があらわれるなど美術界に大きな位置を占めるようになりました。さらに、大正から昭和にかけて中西利雄や古賀春江らが革新的な作品を残しています。
浜松市に生まれた水野以文(1880-1974)は、丸山晩霞、大下藤次郎らに師事し、初の水彩画の美術団体、日本水彩画会の創立に参加する一方官展にも出品をつづけるなど近代水彩画の発展とともに歩んできました。透明水彩技法による作品には、自然の風景をそのまま切り取ったような光と時間が表現されています。本展では、水野以文を中心に26作家、156点の作品を前期、後期に分けて公開し、日本の近代水彩画の歩みを紹介いたします。
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