UN ASPECT SUPERBE D'ART DECO -Images des modes féminines
1994年6月8日(水)-9月4日(日)
休館日 6月7日 14日 21日
アール・デコ時代の再現
19世紀末に世界文化の中心地になり、平和と繁栄を満喫していたフランスは、20世紀初めに第一次世界大戦を迎えました。この戦争にも勝って文化的大国としてますます自信をつけました。しかし科学の進歩と応用、世界経済の変化と機械文明の拡大はフランス人を始めヨーロッパ諸国の人々の生活に大きな影響を与えました。電気、自動車、電話、ラジオなど文明の利器の普及に伴って新しい生活様式が生み出され、今日の都市中心文化が誕生しました。家庭内に閉じこめられていた女性も次第に社会に出て活躍出来る様になりました。生活に余裕の出来た女性達は 漸新な衣装を身に纏い、華麗な装身具を誇りました。この時期にパリを中心に花開いたのが「アール・デコ」つまり装飾美術様式です。1910-1920年代に流行したアール・デコには特徴があります。それまでのアール・ヌーボー様式から展開した新しい様式で、前者が優美な曲線を中心に構成されていたのに対し、直線が多く用いられ、幾何学的な構成と多彩な彩りによって当時流行した機能的な感覚も強調されています。この展覧会は「アール・デコ」の魅力を約400点の作品によって再現しました。当時市民の身辺に展開していた環境をファッション・プレート(衣装の原画)、衣装、ポスター、家具などを通じて多彩で華麗なデザインに包まれた雰囲気を楽しんでいただきたいと思います。
記念講演 「ファッションプレートからみたアール・デコ」 講師 石山彰(文化女子大学名誉教授) 8月14日(日)午後1時30分より河口湖美術館ギャラリーにて
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