EXHIBITION

古寺巡礼 土門拳展

1995年 9/2(土)-26(火)
会期中無休

戦前から戦中にかけて「日本工房」を舞台に傑出した才能を発揮し、偉才ぶりを誇示した土門拳は当時の報道部門で第一人者でした。そのかたわらすでに昭和14年に室生寺を訪れたのを機会に多くの寺々を取材し寺院と仏像の全く新しい観点による連作をまとめ「古寺巡礼」としました。これは極めて高く評価され写真家としての地位を確立しました。更に社会派リアリズムのリーダーとしての代表作「ヒロシマ」や「筑豊のこどもたち」が 次々と発表されました。土門拳の作品を構成する基本的な要素は、人間の眼ではとらえられない画角による大胆な構図・各種技法の駆使による斬新な表現など、無人の境を行く感があります。これの基本にあるものは、生きている人間の感情とそれを育んだ日本固有の風土・伝統が充分に取り入れられています。
この展覧会は「古寺巡礼」シリーズとその原点になった「室生寺」シリーズ、更に初めて展観される「日本の彫刻」を含む110点の作品で構成されます。記録性に重点が置かれがちな写真に、基本的でありかつ表現の可能性をつきつめた写真の真価を是非見ていただきたいのです。戦後写真界の第一人者が力強くとらえた日本美の極致をお楽しみください。

展覧会基本情報

Exihibition Information

会期
1995年 9/2(土)-26(火)
会期中無休
会場
河口湖美術館
開館時間
9:30-17:00(入館は16:30まで)
入館料
一般800(640) 大高生500(400) 中小生300(240) ( )内は20名以上の団体割引料金
主催
河口湖美術館/毎日新聞
協賛
大成建設株式会社
協力
(財)土門拳記念館

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SINCE1991.04.14