1996年 10/26(土)-12/20(月)
休館日 火曜日
アイルランドは「ガリバー旅行記」の作者ジョナサン・スウィフトや「ユリシーズ」のジェームス・ジョイス、劇作家のオスカー・ワイルドらを生んだ国として知られています。アイルランド首都ダブリンにある国立美術館は、1854年の創設以来、歴代の館長の努力や篤志家の寄贈などによりそのコレクションは質量ともに飛躍的に充実し、現在ではヨーロッパでも有数の美術館の一つに数えられています。 この展覧会では、同館の誇る珠玉のコレクションの中から19-20世紀のフランスの絵画の名品を紹介するものです。写実主義のクールベ、バルビゾン派のコロー、ミレーからモネ、シスレー、モリゾ、ピサロらの印象派、新印象派のシニャックをへて、今世紀のピカソらのキュビスム、ヴラマンクらのフォービスムにいたる西洋絵画の流れを一望することができます。とりわけミレーの流れをひく近代の農 民画や、異国趣味豊かな中近東の風物を描いたオリエンタリスムの絵画、あるいは印象派の流れを汲んだアイルランド絵画などは一般的にはあまり知られていませんが近代絵画の興味深い一面として注目に値します。華麗で豊饒な近代フランス絵画の名品を心ゆくまでご鑑賞ください。
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