1997 1/11(土)-2/17(月)
休館日 1/14,1/16,1/21,1/28,2/4,2/12
世界に知られる日本の最高峰富士山は古くから信仰の対象として崇められ、その端麗な山容が四季折々に見せる美しい景観は、しばしば文人や画家に好んで描写され、また、今日でもシーズンとなれば頂上をめざす老若男女で賑わうなど、富士はいつの時代でも日本人の心の拠り所ともいうべき興味の対象であるといえましょう。富士の裾野は山梨、静岡、神奈川に及び、その姿は東北地方から近畿にわたる広範囲から望めます。その懐中に展開する雪解けの湧き水、樹型溶岩とその中に立つ氷の柱、広大で人の侵人を拒むかのような樹海といった自然のドラマは神秘的ですらあります。本展は94年から95年にかけて取材、東京新聞紙上で長期間連載され、95年度新聞協会賞を受賞したシリーズより厳選した写真約100点を展示いたします。富士の峰の姿はもとより山裾に広がる原生林、清流、動植物、登山の人々など、取材対象を様々に求め、多様な切り口から富士の素顔をご紹介いたします。
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