EXHIBITION

グラフィック・コスモス 松永真デザインの世界

1997 9/5(金)-10/20(日)
休館日=10/7、10/14

松永真は、新鮮な発想と大胆なイメージで、常にグラフィック・デザインの最前線で話題作を発表し続けてきた現代日本を代表するグラフィック・デザイナーの一人です。グラフィック・デザインを核とし、ポスター、CI計画、パッケージなどその活動は多岐にわたるものですが、毎日デザイン賞をはじめ、ワルシャワ国際ポスター・ビエンナーレ金賞・名誉賞、芸術選奨文部大臣新人賞など数多くの受賞歴や、最近では合併によって世界一の規模となった東京三菱銀行のシンボルマーク、そしてフランスのタバコ「ジタン」のパッケージ国際デザインコンペでの優勝(世界の著名デザイナー20名が招待参加)など、手掛ける作品すべてにわたる完成度の高さは、国内はもちろん世界的にも非常に高い評価を受けています。また近年、デザインという制約を離れて、フォラージュと称する写真の仕事や、メタルフリークスと称するブロンズ彫刻、ペーパーフリークスと称する版画など、オリジナル作品を積極的に手掛けています。日常のデザインの仕事における、せめぎあいから離れて自由に生み出される作品群は、時にユーモラスに、また時には風刺的にさえ見え、作家の豊かな発想の原点をかいまみせてくれる非常に興味深い存在といえるものです。本展では、グラフィック・デザインの代表作品から、オリジナル作品 まで400点を超える作品で構成し、豊かで創造性にあふれる松永真の全貌をあますことなく紹介します。

松永真(まつながしん・グラフィックデザイナー)
1940年東京生まれ。1964年東京芸術大学美術学部デザイン科卒業。資生堂宣伝部を経て、1971年松永真デザイン事務所設立。'86年度毎日デザイン賞、第12回ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ金賞・名誉賞、第41回芸術選奨文部大臣新人賞、日本宣伝賞第13回山名賞、他受賞多数。1988年以降ワルシャワ、ユーゴスラビア、ニューヨーク、プエルトリコ、ヴェネズエラ、ベルギー、スロベニアで大規模な個展開催。1995年銀座和光にてブロンズ彫刻とドローイングによる「松永真のフリークス展」開催。1995年フランスのタバコ「ジタン」のパッケージデザイン国際招待コン ペで優勝。1996年2月パリのポンピドゥーセンターで発表展開催。1997年4月には、セゾン美術館(東京)にて「松永真 のデザイン展」開催、話題となる。その他、代表作として、セゾン美術館のグラフィック、大ベストセラーになった「日本国憲法」のブックデザイン、ヒット商品のスコッティやウーノ、アレフなどの日用品のデザインから、ISSEY MIYAKE、リーガロイヤルホテル、ベネッセ、カルビー、国際デザインセンターなどのCI計画、世界一の銀行となった東京三菱銀行のシンボルマークまで、グラフィックデザインを中心に幅広いジャンルで活躍中。正攻法でありながら、シンプルで鋭い衝撃力を持つデザインが注目されている。最新作としては「第4回せとだビエンナーレ」招待作品「千里眼」(15mのモニュメント)、ハービスOSAKA(梅田阪神第一ビルディング)の「プロムナード・アート計画」指名コンペ優勝作品「鉄板フリークス」(10体のモニュメント)など。ニューヨーク近代美術館、ヴィクトリア &アルバート美術館をはじめ世界各国の美術館35ヵ所に多くの作品が永久保存。

展覧会基本情報

Exihibition Information

会期
1997 9/5(金)-10/20(日)
休館日=10/7、10/14
会場
河口湖美術館
開館時間
9:30-17:00(入館は16:30まで)
入館料
一般800(640) 大高生500(400) 中小生300(240) ( )内は20名以上の団体料金
主催
河口湖美術館/「グラフィックコスモスー松永真デザインの世界」展実行委員会
後援
NHK甲府放送局/山梨日日新聞社 山梨放送
協力
大日本印刷株式会社/株式会社オリジン/株式会社宝来社

これまでの展覧会

SINCE1991.04.14