1999 2.27(sat)-3.29(mon)
【休館日】火曜日
この展覧会のタイトルである「両洋の眼」とは西洋の眼でなく、かといって東洋の眼でもない、しいて言えば人間の眼を意味しています。わが国では特に絵画に限って、技法や材料によって日本画と洋画を区別して考えますが、今日において、すでにある部分ではこの区別が無くなりつつある兆しも見られます。この『両洋の眼』は和洋の垣 根を取りはらい、日本画と洋画を別々の眼で観るのではなく、一つの眼で観ようとするものです。とりわけ本展では、現在わが国の画壇で最も精力的に活動している作家達に的を絞り、各美術団体の枠を超えて、一堂に集め、展示いたします。第10回目となる今回の『両洋の眼』は、作家70余名の作品によって構成いたします。
シンボルマークについて
日本絵画においての「日本画」「洋画」を、ひとつの眼差しで見る展覧会、その意味通りをかたちにしました。外側のラインは眉、中側は瞼、上の眉と瞼は東洋(西洋)、下の眉と瞼は西洋(東洋)を表し、それらが全体として1つにオーバーラップして見えるようにデザインしています。眼球は2つあり、離れずつながっているところに意味があります。1つのようで2つ、2つのようで1つ、上下を逆さにしても同じに見える両洋の眼。展覧会のテーマは、この“眼”に集約されていないでしょうか。
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