1999 4.3(sat)-6.20 (sun)
【休館日】火曜日 5/6 (木) ※5/4(火)は開館します。
フランス19世紀は、革命によって誕生した市民社会が揺籃期を過ぎて成熟へと向かい、社会の成り立ちが大きく変貌した百年でした。 その影響は、さまざまな層のひとびとの暮らしや生き方に及びましたが、わけても注目すべき事柄の一つは、女性のライフスタイルに大きな変化をもたらしたことです。封建社会のむかし、女であるがために古いしきたりに縛られ、家庭内の限られた役割を担わされていた女性たちが、今日云うところの社会進出を開始し、それぞれの立場で、近代都市の世紀末を彩ったのでした。本展はアメリカのニュージャージー州ラトガース大学ジェーン・ヴーヒーズ・ジマーリ美術館が所蔵する油彩、版画、水彩、彫刻など約140点を、日常生活、ファッション、労働、愛と性など8つのテーマに分けて展示いたします。そこには、流行の衣装を身にまとってパリの街を散策する女たち、劇場で歌い踊る女たちなど、ちょうど百年前の世紀末を生きた様々な女性像が描き出されています。
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