2000 7/20(木)-8/27(日)
会期中無休
人類の歴史の中で、20世紀ほど激動に満ちた時代はありませんでした。日本人にとっての20世紀前半の50年は、日露戦争で始まり、第二次世界大戦で終わりました。文字通り戦争の時代といえるでしょう。後半の50年、日本には平和が訪れました。国民は勤勉に働き、日本は高度経済成長によって経済大国となりました。しかし、その一方で、急激な発展は様々な問題を露出させました。公害問題が各地で噴出し、たくさんの人々が被害にあった結果、私たちは環境について真剣に考え、取り組まなければならなくなったのです。さらに近年、コンピューターによる情報改革は、私たちの生活形態を今までとは大きく異なる方向へ導こうとしています。
このような歴史を振り返るとき、写真は貴重な歴史の「証人」となります。幾多の言葉を並べるよりも、1枚の写真を見つめることで、私たちの脳裏にはその時代の出来事や背景が鮮やかに浮かび上がってくるのです。
本展は1901(明治34)年から2000(平成12)年まで、明治、大正、昭和、平成の四時代を、新聞社に蓄えられ続けてきた写真資料から選んだ約350点によって構成します。また本展では、会場内に設置したパソコンを使ってCD-ROMに収めた約850点の写真の閲覧や、さらにインターネットで会場から「毎日フォトバンク」にアクセスし、約20万枚の写真を検索することができます。
カメラに収められたその時その瞬間の事実、100年を網羅する膨大な数の目撃録を俯瞰することで、私たち日本人にとって20世紀という時代がどのような時代だったのか改めて見つめ直そうとするものです。
開催記念コンサート 8/5(土) 14:30-15:30 出演/久米大作(ピアノ) ご入館いただいたうえで自由にお聴きいただけます。
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