2001年6月22日(金)~9月16日(日)
会期中無休
1945年中国旧満州に生まれた石踊達哉氏は、東京藝術大学大学院を修了後、創画展を中心に作品を発表し、近年は無所属として活躍する気鋭の日本画家です。1998年には平成琳派と呼ばれる華麗な画風を駆使して、瀬戸内寂聴現代語訳「源氏物語」全54帖の装丁画を完成させ注目を集めました。
先年開講50周年を迎えた深雪アートフラワー主幹の飯田倫子氏は、飯田深雪氏が創始したアートフラワー芸術を継承し、教育普及活動にも力を入れ、これまでに3万人の門下生を輩出させています。国内はもとより、海外においても数多くの展覧会を開催し、いずれも高い評価を受けました。
昨年創立90周年を迎えた華道界の名門広山流は、池坊最高職の初代岡田広山氏が、明治43年初めて投入花を天覧に供したのを機会に始まりました。以来、規則や形式にこだわることなく、植物本来の美しさの表現を追求し、そのこころざしは現家元第3代岡田広山氏に引き継がれ、時代に即した新しい挿花の探求が続けられています。
このたびの展覧会では、日本を代表するフラワーアート界の重鎮二人が、現代日本画壇の最先端に位置する作品からヒントを得て創作した作品10点が公開されます。
屏風4点、額装6点に合わせて制作された飯田倫子氏のアートフラワーを、岡田広山氏が活け、きらびやかな色彩と意表を突く大胆な構図によって王朝文化の粋を現代に甦らせた華麗な源氏絵を、花とともにお楽しみいただきます。このほか、併設展示として開催される深雪アートフラワー門下生による自由創作の作品展示の数々もお楽しみください。
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