9.4(土)-10.24(日)
休館日=10/5 10/12 10/19
この展覧会のタイトル、『両洋の眼』とは西洋の眼でなくまた東洋の眼でない、しいていえば人間の眼を意味します。我が国では絵画を、技法や素材によって日本画と洋画とに区別して考えますが、今日において、すでにある部分ではこの区別がなくなりつつある兆しもみられます。『両洋の眼』は和洋の垣根にとらわれず、多種多様な絵画表現をひとつのまなざし、ひとつの感性で観ようというスローガンのもとに、第一線で活躍する画家たちの最新作を発表してきました。今回が15回目となる『両洋の眼』では65名の画家をとりあげます。また、今回は15周年を記念して、かつてこの『両洋の眼』の常連だった物故作家11名の作品も併せて展示します。
日本絵画においての「日本画」「洋画」を、ひとつの眼差しでみる展覧会、その意味通りをかたちにしました。外側のラインは眉、中側は瞼、上の眉と瞼は東洋(西洋)、下の眉と瞼は西洋(東洋)を表わし、それらが全体として1つにオーバーラップして見えるようにデザインしてあります。眼球は2つあり、離れずつながっているところに意味があります。1つのようで2つ、2つのようで1つ、上下を逆さにしても同じに見える両洋の眼。展覧会のテーマは、この“眼” に集約されていないでしょうか。 早川良雄 (グラフィックデザイナー)
両洋の眼委員と作家によるギャラリートーク
10.9【土】14:00より ご入館いただいたうえでどなたでも聴講できます。
出演=石川健次(委員)/宮いつき(日本画家)
石川健次 東京芸術大学卒業。共同通信社を経て毎日新聞東京本社学芸部で美術を担当。東京工芸大学非常勤講師。
宮いつき 東京芸術大学卒業。創画会所属。1995年文化庁特別派遣でアイルランドに滞在。2001年両洋の眼で河北倫明賞。
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