2005 4/2(土)-6/12(日)
【休館日】火曜日(5/3は開館します)
古い制度や思想の殻が打ち破られ、デモクラシー的風潮を生み、西洋文化や自由に対する人々の憧れが急速に高まった大正時代。その時代の寵児としていまなお愛され続けている竹久夢二。画家、詩人、デザイナー、実業家として活躍し、一方で、愛に生き恋に翻弄された、その波乱に満ちた49年の短い人生。彼は現代に勝るとも劣らぬ改革の風の中を全力で駆け抜けて行ったのです。現代に生きるわたしたちが求めていながらも失いがちなもの、純粋、自由、理想、夢、愛、情緒、哀愁、ロマン・・・、 そうしたことごとが夢二の世界には凝縮されているように見えます。それゆえに、私たちは夢二の描く大正ロマンの世界に、ノスタルジーとともに憧れを抱き、あるいは新鮮な感動をもって惹かれ続けるのではないでしょうか。
本展は、夢二の人生と精神、夢二が愛した女たち、夢二の意匠に見る大正ロマンなどいくつかの切り口によって構成し、肉筆画、版画、装画、挿絵や口絵、絵葉書、千代紙、絵封筒など約270点を展示いたします。
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