2007 4/7(土)-6/17(日)
休館日=火曜日 ※(5月1日は開館します)
おだやかな日の光をうける丘陵地帯、雪の地平線、夕日に染まる大地。まるで心象風景のような静寂。一見すると無国籍な風景のようにも見え、しかし郷愁を誘うようにも見える。それはたとえようもなく美しい、忘れがたいイメージの数々。
独特な作風で風景写真の世界に一時代を築いた巨匠前田真三による珠玉の作品約100点を展示いたします。
前田真三(まえだしんぞう 1922-1998)
東京府南多摩郡恩方村(現東京都八王子市下恩方町)八人兄弟の三男として生まれる。野鳥に熱中する少年だったが、十代のはじめに二人の兄の影響があって写真にも興味を示し、またこの頃、当時人気だった小型カメラ「ベビーパール」を買い与えられた。東京府立織染学校(現東京都立八王子工業高等学校)、拓殖大学に学んだのち館山海軍砲術学校に入隊。スマトラ島で終戦を迎えた。復員してしばらくを故郷で過ごし、1948年より以後商社に勤務。かたわらで写真に取り組んでいたが、1967年45歳にして自らの写真事務所を設立して独立。本格的な写真家活動を開始した。それ以後全国各地を撮影行脚しながら独特な風景写真を確立した。1985年毎日出版文化賞特別賞を受賞。1987年北海道美瑛町に写真ギャラリ-「拓真館」を開設。1996年勲四等瑞宝章受章。
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